この記事では、結婚相談所をスタートするために知っておきたい情報について詳しくまとめています。
結婚相談所の開業・運営で失敗したくない人は、最後までしっかり読んでおくことをおすすめします。
結婚相談所を始めるのは難しい?
結婚相談所を始めることは難しいのかについて説明します。
結婚相談所を始めるのに必要な資格はあるのか
結婚相談所を始めるために必要な資格はありません。
未経験で特別な資格がない人でも結婚相談所を始めることは可能です。
役立つ資格といえば、婚活をする人々の相談に乗ったりアドバイスをする必要があるので、カウンセラーとしての資格や経験があると有利です。
結婚相談所はしっかり利益を出すことができるのか
結婚相談所を開業したとして、果たして儲けることができるのか、というのは気になる点です。
結婚相談所では、基本的に入会金や登録料などを最初に会員に支払ってもらう形でサービスを提供します。
その後も月会費という形で安定して費用を受け取ることができ、上手くいけばお見合い料や成婚料でさらに利益を得ることができます。
結婚相談所は利益を得やすいビジネスといえるでしょう。
結婚相談所を始める前に考えておかなければならないことは?
何も考えずに結婚相談所を始めてしまうと失敗につながります。
ここでは、結婚相談所を始める前にしっかり考えておきたいことについて説明します。
結婚相談所を開業する目的について
まず、自分がどうして結婚相談所を開業したいのか目的をはっきりさせておくことが基本です。
ただなんとなく思いつきで始めても成功するはずがありませんし、そのいいかげんな気持ちは会員にも伝わってしまいます。
個人と法人のどちらで開業するのかについて
結婚相談所は個人事業主として開業することもできますが、会社を設立して法人として開業することも可能です。
法人として開業した方が信頼を得やすくなり利用者も増えるというメリットはありますが、会社を設立し運営するには費用やさまざまな手続きが必要となります。
本業と副業どちらで開業するのかについて
結婚相談所を開業する際には、それまでの仕事を辞めて取り組んだ方が集中することができます。
ただし、開業したばかりのうちは利益も見込むことができないので、もし現在の勤務先で副業が許される場合は少なくとも軌道に乗るまでは副業として取り組む方法もあります。
連盟・フランチャイズに加入するかどうかについて
結婚相談所は、連盟に加入することによって他社と会員情報を共有することができるため、会員によりたくさんの出会いの機会を提供することができます。
連盟に加入しなくても自社のみで会員を集めることも可能ですが、やはり紹介できる会員の数が他社に比べて少なくなってしまうため、連盟に加入することを考えた方が良いでしょう。
結婚相談所を開業するメリットとは?
結婚相談所を開業することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
需要が多く利益が見込める
現代は昔と違い知り合いからお見合い相手を紹介してもらえる機会がかなり少なくなっています。
さらに晩婚化が進む中で、なかなか身近で同世代の人と出会うチャンスがないという人も少なくありません。
世間ではマッチングアプリなどでの出会いも浸透していますが、それよりも真面目な真剣に結婚を考えている人との出会いを希望している人が結婚相談所を利用し、年々需要が高まっています。
利用者が多いことからそれだけ利益を見込むことができるのです。
少ない資金でも開業することができる
結婚相談所は必ずしも高額の資金を用意しなくても開業することができます。
自宅をオフィスとして使用すれば費用を大幅に削減することができますし、オンラインでのサービスが中心のスタイルで始めれば経費もカットすることができます。
新規に開業する際にも費用があまりかからないという点が結婚相談所のメリットです。
未経験者でも開業し運営することが可能
結婚相談所を開業し運営するためには特別な資格が必要ありません。
そのため全くの未経験者でも事業をスタートすることができます。
専門的な資格を取得するための時間や費用がかからず、他の事業よりもハードルが低いという点も魅力的です。
結婚相談所を開業することのデメリットは?
結婚相談所を開業することには、メリットだけではなくデメリットといえる点もあるのが事実です。
事前に頭に入れておき、慎重に取り組みましょう。
集客が大変である
結婚相談所を開業するとなると、まずはできるだけ多くの会員を集める必要があります。
しかし、既に婚活希望の男女は他の大手の結婚相談所に登録していたりして、わざわざ費用をかけてまで自分の結婚相談所に登録してもらうことは難しいと考えられます。
集客のためには効果的な宣伝活動が必要ですが、最近の結婚相談所はWEBやSNSを活用して知名度を高めています。
その競争に勝つことは素人には簡単なことではありません。
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連盟・フランチャイズに加盟すると費用が高くなる
結婚相談所で集客効果を得るためには連盟・フランチャイズに加盟することが効果的です。
ただし、連盟・フランチャイズに加盟するとメリットが大きい反面その分費用がかかります。
できるだけ費用をおさえて運営したい場合にはデメリットにもなります。
結婚相談所を開業する流れ
結婚相談所はどのように開業したらいいのか、基本的な流れについて説明します。
1.開業のための資金を用意する
結婚相談所は他の事業に比べて開業にかかる費用はかなり少ないのが特徴ですが、それでも資金を用意しなければスタートすることができません。
まずは開業のための資金を貯めることから始めましょう。
2.事業計画を作成しておく
開業の前に、どのような料金システムでどのようなサービスを提供するのか具体的な計画を立てておく必要があります。
どのくらいの利益を出したいのかも目標を立てておくと、目指す会員数や料金設定を決めることができます。
3.集客方法について考える
結婚相談所を運営するには会員数を増やさなければなりません。
会員が多くなければ紹介ができないのはもちろん、成婚となった場合には退会してしまうので常に集客に力を入れることが重要です。
まずはホームページを開設することが基本ですが、チラシによる宣伝やWEB・SNSを活用した集客など、具体的な方法について考える必要があります。
4.事務所を用意する
結婚相談所を開業し運営するには事務所が必要です。
事務所は大規模である必要はないのでそこまで費用はかかりませんが、オフィスとなる部屋を借りたり、自宅を使用できる場合も事務所としての環境を整えておかなければなりません。
5.必要な書面の手続きを行う
個人事業主として結婚相談所を開業する場合には開業届を提出する必要があります。
連盟やフランチャイズに加盟する場合にも書面による手続きが必要なので確認しておきましょう。
6.結婚相談所を開業する
全ての準備が整ったら、いよいよ結婚相談所をオープンします。
まずは集客に力を入れて、最初は小規模で始めた方が上手くいきやすいでしょう。
結婚相談所の開業に必要な資金とは?
結婚相談所を開業するために必要となる資金について説明します。
大きく分けて、初期費用と運営資金の2種類があります。
初期費用としての資金
結婚相談所を開業するために最初に用意しておかなければならない資金です。
オフィスとして借りる物件の費用、最初に会員を集めるために集客にかかる費用、備品の購入費用、受付など他のスタッフを雇うための人件費などがこれにあたります。
運営にかかる費用のための資金
結婚相談所を開業したら、当然そこで終わりではなく継続して運営をしていかなければなりません。
引き続きオフィスの賃貸料、集客にかかる費用、備品の購入費用、人件費などがかかります。
最初のうちはあまり利益を出すことができないので、資金として運営費を準備しておくことが必要です。
開業資金はどのように調達したらいいのか
結婚相談所の開業に必要な資金を調達するための方法について説明します。
助成金を利用する
個人事業主が開業する際には、厚生労働省から助成金を受けることができます。
助成金を受ける際には審査は不要で申請すれば受けられる可能性が高いです。
補助金を利用する
補助金というのは、経済産業省が提供するものであり利用するためには審査が行われます。
補助金を受けるためには条件を満たすような事業計画を提出する必要があります。
結婚相談所を開業する際の効果的な集客方法
結婚相談所を開業するためには集客に力を入れなければなりません。
ここでは結婚相談所の集客のコツについてアドバイスします。
ホームページなどwebコンテンツを充実させる
結婚相談所を選ぶ際にはWEBサイトを参考にする人が非常に多いです。
魅力的なホームページを制作したりコンテンツを充実させることで利用者の興味をひきつけることができます。
紹介による入会者を増やす
会員を増やす方法として有効なのが紹介です。
知人からの紹介であれば安心して登録しようと考える人が多いです。
積極的に紹介のお願いをしたり、紹介による特典を用意することで効果がアップします。
他の結婚相談所にない特徴をアピールする
今や結婚相談所は大手も含め非常に数多くあります。
そのため、他と同じようなサービス内容ではわざわざ入会しようという人はなかなかいません。
他社にはないメリットや特徴を強調することで集客に効果が現れます。
結婚相談所の開業で失敗してしまう主な原因
結婚相談所の開業でなぜ失敗してしまうのか、考えられる原因について説明します。
会員数を増やすことができない
結婚相談所は会員数を常に増やし続けなければ継続的に運営し利益を上げることができません。
集客のノウハウがないまま開業しても、会員数を増やすことができず経営が困難になってしまいます。
知り合いからの紹介による収入を増やすことができない
結婚相談所の会員を増やし続けるためには知り合いによる紹介や口コミによって集客しなければなりません。
この方法をうまく活用することができないと、利益を上げることは難しくなります。
コミュニケーション能力が不足している
結婚相談所でサービスを提供するためには、会員の悩みや希望に耳を傾けたり、婚活が成功するためのアドバイスをする必要があります。
そもそもコミュニケーション能力が不足している人が開業しても満足度の高いサービスを提供することはできないでしょう。
初期費用をかけすぎてしまい経営に失敗する
初期費用をたくさんかけたにもかかわらず、思ったほど経営がうまくいかず失敗するというケースは珍しくありません。
確実に利益が得られるという保証はないので、初期費用に関しては慎重に考える必要があります。
会員とのやりとりでトラブルがあった
会員の中には思うような結果が出ないことでクレームをつけてきたり、紹介された会員と上手くいかないことで事業者側に不満を訴える人もいます。
話し合いが上手くいかず、悪い評判を広められたりすることで経営に悪影響を及ぼすということもあります。
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結婚相談所を開業する際のポイント
結婚相談所を開業し成功するためのポイントについてまとめました。
開業する前に以下の3つの点をおさえておきましょう。
最初は副業としてスタートする
結婚相談所を開業して最初から十分な利益を上げることは難しいです。
もし現在の勤務先で副業をしても良いという決まりがあるのであれば、本業で収入を得ながら副業としてスタートをすると資金の面でも安心です。
自宅開業にして費用をおさえる
結婚相談所を解説するにはオフィスとして部屋を借りる必要があると思われがちですが、必要なスペースがあれば自宅で開業しても構いません。
二重に家賃を支払う必要がないので費用をおさえることができます。
連盟・フランチャイズに加入して会員を増やす
結婚相談所として信頼を得るためには、連盟・フランチャイズに加盟することが有効です。
紹介することができる会員数も増えるので成果も上げることができ集客にもつながります。
結婚相談所の開業で成功するためにはしっかり準備しよう
結婚相談所は未経験者でも少ない費用でスタートすることができますが、集客方法や事業計画などをしっかり考えておかなければ失敗してしまう危険があります。
この記事で読んだ内容を参考にして、慎重に準備をした上で取り組むことが大切です。